安全に親知らずの抜歯をするための取り組み
歯科用CTによる正確な診断
親知らずは生え方が様々で、難易度や抜歯の方法が異なります。当院は、安全な抜歯を行うために、歯科用CTを導入しています。歯科用CT撮影によって、親知らずの生え方や、神経の位置などの情報を立体的に捉えることができます。これにより、痛みや腫れの少ない治療計画の立案が可能です。
マイクロスコープで最小限の切開に留めることができる
マイクロスコープは、外科的処置において高い精度を発揮します。親知らずの抜歯時には、マイクロスコープを使用して切開や出血の量を最小限に抑えます。これにより、患者さんの痛みや腫れを軽減し、身体的な負担を最小限に抑えます。また、スムーズに抜歯を行うことができるため、患者さんの負担も軽減できます。
顎関節症は早めに対処しましょう!
顎が痛い・音が鳴るなどの症状は注意
顎関節症は、顎の筋肉が緊張して硬直することによって引き起こされる疾患です。これによって、顎の痛みや口の開閉困難などの症状が現れます。また、歯ぎしりや食いしばりによって、顎の軟骨である「関節円板」がずれ、顎が動く際に異音が生じることもあります。重度な症例では、喋れないほどの痛みが生じてしまい、慢性的な違和感やストレスが肩こりや偏頭痛につながることもあります。顎関節症の症状に気づいたら、早めにご相談ください。痛みや不快感だけでなく、関節の動作異常や音、開口障害にも注意が必要です。
顎関節症のチェック
- 食べ物を噛んだり、長い間しゃべったりした後、顎がだるく感じることが多い
- 顎を動かすと痛みを感じることが増えた
- 口を開閉したときに「パキッ」「ジャリジャリ」といった音が鳴る
- 「歯ぎしりをしている」と指摘されたことがある
- 最近、かみ合わせが変わった気がする
- 日常的に歯ぎしり・食いしばりをしている
- 日常的に頭痛や肩こりの症状がある
当院の顎関節症治療の基本的な考え方
- 「よくない姿勢」と身体に入る「力」によって顎に違和感を覚えやすくなります。
- 「よくない姿勢」を「良い姿勢」に改善することが重要です。
- 稲浜歯科医院では昼用、夜用の2種類のマウスピースを使用してよい姿勢に改善していきます。
- 3回の治療で症状の50%以上の改善を目標としています。
- 改善が遅い場合は、どうしても身体に「力」が入り「力」を抜くことができていないためです。
- 当院は姿勢指導・身体の力の抜き方の指導も行います。
昼用・夜用のマウスピースを装着して頂きます!
昼用のマウスピース
メリット
- 舌が口蓋につくようになるため、息がしやすい。
- 小さい装置のため、違和感を覚えにくい。
デメリット
- 装置を食いしばってしまうケースもある
- 装置を無くしてしまう場合がある
夜用のマウスピース
メリット
- 夜食いしばっても身体への負担が減少し、症状を緩和できる。
- 装置を入れると息がしやすくなり、質の高い睡眠につながる。
デメリット
- 装置を入れても身体に力が入っていると負担になる。
- 保険適応外のため費用が高額になりがち。
昼用・夜用のマウスピースを装着した場合の治療回数
症状が改善されたら、必要に応じて矯正治療などを行います。
初回 | 診察+昼用マウスピースの型取り+夜用装置作成完成 |
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2回目 | 昼用マウスピース装着+夜用装置調整+姿勢の確認 ※1週間から1か月後の来院で約30分 |
3回目 | 昼用・夜用装置の調整+姿勢の確認 ※約1か月後で約15分 |
夜用マウスピースを装着して歯ぎしり・食いしばりを防ぐ
夜用マウスピースは、特に食いしばりや歯ぎしりが起こる睡眠中に効果的です。通常の大きなスプリントを使用すると、患者さんがスプリントを噛み締めることで改善が遅れることがあります。このため、前歯部用のコンパクトなスプリントを使用することで噛み締めを防ぎ、効果的な顎関節治療を促進させることができます。特に「口を開けて寝る」といった習慣によるいびきや睡眠時無呼吸症候群の改善にも適応できるため、睡眠時の症状緩和にも貢献します。当院は、マウスピースで歯ぎしり・食いしばりの緩和を行った後、必要に応じてかみ合わせ治療を進めていきます。
定期検診でお口のトラブルを未然に防ぎましょう!
当院は、健康を守るためのメインテナンスに力を入れています。親知らずの抜歯や顎関節症の治療後も定期検診を受けることをおすすめします。歯が痛い、しみる、歯茎が腫れている・出血しているなどの症状がない時でも、歯科医師による確認・歯科衛生士によるクリーニングを定期的に受けることで、口腔内のトラブルを早期発見できます。むし歯治療や歯周病治療を行えば、症状は改善されます。しかし、治療を繰り返すうちに、歯質が削られていまい、天然歯がもろくなっていきます。健康な歯を1本でも多く残すことで、生涯、ご自身の歯で食事を楽しむことができます。セルフケアの向上と、歯石を溜めないためにも3カ月に1回は、定期検診を受けましょう。