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歯周病治療

歯周病になりやすい原因を
把握するための「精密歯周病検査」

歯周病になる根本的な原因を分析

患者さんが歯周病になる原因に合った治療を行わなければ、歯周病を繰り返してしまいます。当院は、精密歯周病検査によって歯周病になる根本的な原因を把握し、適切な治療計画の立案に役立てております。歯周病治療を行っているけど、再発を繰り返している方は、一度当院の歯周病検査を受けてみることをおすすめします。

歯周病の原因は歯垢・歯石

歯周病の原因は歯垢・歯石歯周病は、歯肉や歯槽骨などの歯周組織が溶けていく病気です。重度になると、歯がぐらついてしまい、最悪の場合、抜歯となります。歯周病は急激に進行するわけではありません。進行するにつれて歯槽骨の吸収が始まり、同時に歯周ポケットが深くなります。歯周病の主な原因は、歯垢と呼ばれる細菌の塊です。歯垢が歯周ポケット内(歯肉縁下)で増加すると、歯周病の原因となる細菌が繁殖し、歯周ポケットが深くなっていきます。歯周ポケット内の歯石は目に見えないため、日頃の歯磨きで取り除くことができません。歯周病を予防・改善させるためには、歯周ポケット内の歯石を完全に取り除いて清潔な状態を保つことが重要です。
歯科医院での歯石の除去は、歯肉縁上の歯石と歯肉縁下の歯石で難易度が異なり、歯肉縁下の歯石の方が特に難しいです。 歯肉縁下の歯石は視認が難しく、歯周ポケット内の歯根面に付着しているため、目で確認することができません。歯石が目に見えないため、機材を使用し手指の感覚で取る必要があります。しかし、これにより歯石が確実に取れているかどうかの確認が難しくなります。 歯肉縁下の歯石は、歯肉縁上の歯石よりも強固に付着しており、歯根面が凹凸しているため、取り残しやすく、完全に除去することが難しい場合があります。歯肉縁下の歯石が充分に取り除かれないと、歯周病菌の繁殖が続き、歯周病が治りにくくなります。 歯周病が抜歯の原因の40%を占めることは、歯肉縁下歯石の取り除きが難しいことが一因と考えられます。つまり、歯石が残ってしまうことが抜歯の原因の一つとなる可能性があります。当院は、歯石を取り残さないために、マイクロスコープを使用した歯周病治療を行っています。

稲浜歯科医院では、歯茎の下に残っている「歯肉縁下歯石」も取り除くことができます!

当院に初めてご来院いただいた患者さんのお口の中を確認すると、歯茎の上にある歯石は、きれいに除去できています。しかし、歯茎の下(歯周ポケットの深い部分)に隠れている歯石の取り残しが多いです。歯肉の下に歯石が付いている場合、歯周病がある程度進行しています。歯茎の下の歯石もすべて取り除かなければ、歯周病の悪化につながるリスクがあります。当院は、歯肉縁上歯石・歯肉縁下歯石の除去を正確に行っています。歯肉縁下にある歯石除去は、痛みを伴う可能性があります。そのため、事前に麻酔をしっかり効かせてから、歯石除去を行います。他院で歯垢・歯石除去を行っているが、あまり症状が改善されていない方は、一度、当院にご相談ください。

歯周病の予防にはセルフケアの質を向上させることも重要です!

歯周病の予防・改善には、歯石の除去が重要です。しかし、定期的に歯科医院で歯石を取るだけでは十分ではありません。歯周病は、歯垢の中の歯周病菌が主な原因であり、歯石を取る前に正確なセルフケアが行われていないと、歯周病の改善は難しいです。歯科医院で歯石を取り除いても、歯垢が毎日適切に取れていなければ、その効果は一時的であり、歯周病菌は深い歯周ポケットで再び繁殖してしまいます。歯科医院での歯周病の改善と予防には、歯石の除去だけでなく、正しいセルフケアの指導が必要不可欠です。

歯磨き・マウスウォッシュ

歯磨き・マウスウォッシュ

歯間ブラシ

歯間ブラシ

歯を失う原因第1位の「歯周病」

現在の日本では、成人の約8割が歯周病にかかっていると言われています。歯周病は、細菌感染によって引き起こされる炎症性の疾患で、歯周組織(歯肉や歯槽骨など)が溶けていく怖い病気です。歯と歯肉の境界の清掃が不十分な場合、そこに細菌が蓄積し、歯肉が炎症を起こして赤く腫れることがあります。痛みはほとんどなく、症状が顕著になる前には気づきにくいため、「沈黙の病気」とも呼ばれます。大切な歯を失わないためには、まず自身の歯周病リスクを認識し、定期的な歯科検診と予防ケアを行うことが重要です。早期発見と適切なケアによって、歯周病の進行を未然に防ぎ、健康な歯を保つことができます。

歯周病のセルフチェック

  • お口の中がねばねばしている
  • 歯茎が腫れている
  • 歯磨き時に、出血することが増えた
  • 口臭がきつくなった
  • 歯が長くなった気がする
  • 歯の表面がざらざらしている
  • 歯がぐらぐらしている
  • 歯と歯の間に隙間ができている

マイクロスコープで歯垢・歯石を正確に除去

歯周病治療の知識や経験が豊富な歯科医師による精密な治療

マイクロスコープで歯垢・歯石を正確に除去当院はマイクロスコープを使用し、肉眼では確認できない微細な部分(歯周ポケットの深い部分)の歯石まで丁寧に取り除いています。歯周病は歯槽骨の吸収を引き起こす病気です。軽度の場合は、適切な歯垢・歯石除去、適切なブラッシングで改善できる可能性もあります。しかし、進行すると歯周ポケットが深くなり、歯石や歯垢が奥深くに蓄積します。このような状態では、通常のケアでは改善が難しいです。歯周ポケット内の歯石を取り残さないために、マイクロスコープを使用して精密な治療を行います。

歯周病治療メニュー

歯周病治療の知識や経験が豊富な院長が歯周病治療を行います。また、再発防止のためのメインテナンスにも力を入れており、担当歯科衛生士が質の高いクリーニングや歯磨き指導を行いますので、不安なことはお気軽にご相談ください。

 

ブラッシング指導

ブラッシング指導当院は、患者さんの歯磨きの癖やお口の状態を詳しく把握し、それに基づいて適切な歯磨きの方法をお伝えしています。正しい歯磨きの方法を身につけることができれば、歯周病の改善に良い影響を与えることが可能です。正しく歯を磨くことで、口腔内のケアが最適化されて、歯周病の進行を防ぐことができます。

歯を傷つけない「エアフロ―」

エアフロ―エアフロ―は、ジェット水流を使用して微粒子パウダーを歯に吹き付けます。これにより、バイオフィルムとして知られる細菌の塊や着色汚れを取り除きます。 微細な粒子で構成されているため、直接歯に器具を当てる必要がなく、歯の表面を削ったり傷つけたりする心配もありません。広範囲にわたってパウダーを吹き付けるため、クリーニングの所要時間も30〜40分程度で済みます。

スケーリング・ルートプレーニング

歯ぐきから上の露出している領域を「歯肉縁上」と呼び、歯ぐきの下の見えない領域を「歯肉縁下」と言います。歯周病を進行させないために、これらの領域は、清潔な状態を維持することが重要です。歯垢を放置すると、硬い歯石に変化し、歯磨きでは取り除くことができなくなります。歯石の表面がざらついているため、歯垢が蓄積し、これが歯周病の進行を助長します。歯科医院では、スケーリングとルートプレーニングを行い、歯垢や歯石を徹底的に取り除き、歯周病の改善を促進します。スケーリングは手用スケーラーや超音波スケーラーなどの器具を使用して、「歯肉縁上」の歯石を取り除く処置です。一方、ルートプレーニングは「歯肉縁下」の歯石を対象とします。

歯周外科治療

中等度歯周病~重度歯周病の場合は、外科処置や歯周再生療法が必要になるケースがほとんどです。

フラップ手術

フラップ手術歯周病が進行し、深い歯周ポケットに汚れが溜まると、通常のクリーニングでは歯石を完全に取り除くことが難しくなります。フラップ手術は、歯茎を切開することで歯周ポケット内の見えない部分の汚れや歯石を効果的に取り除く方法です。

歯周再生療法

GTR法

GTR法は、特殊なGTR膜を用いて歯根の表面を覆い、歯周組織の再生を促進します。この膜は歯根を覆うことで、歯根膜や歯槽骨、セメント質などの再生をサポートし、同時に歯茎の組織が増殖しすぎないように抑制します。広範囲な骨吸収が起きている場合や複雑な症例に有効です。

エムドゲイン

エムドゲインエムドゲインは、歯根膜や溶けた骨の再生を促進するための効果的な薬剤です。歯周組織の再生に効果があり、むき出しになった歯根にエムドゲインゲルを塗布します。部分的な欠損が見られる場合に有効であり、歯周組織の再生をサポートして歯の安定性を向上させます。

歯周病の進行と治療方法

健康な歯肉

健康な歯肉正常な状態で腫れや炎症が見られません。健康な歯茎は、歯と歯の間の領域がしっかりと引き締まり、ピンク色をしています。これにより、軽い衝撃にも耐え、出血することがほとんどありません。さらに、歯と歯茎の隙間がほとんどないため、歯垢も溜まりにくい状態です。

 
 

歯肉炎

歯肉炎歯肉炎は、歯茎に炎症が発生している段階です。歯と歯茎の間の隙間が深くなり、その部分に歯垢が溜まると、歯周病菌を排除しようとする反応として炎症が起こります。この段階では、歯磨き時の出血や歯茎の腫れなどが確認されます。歯科医院でのクリーニングと正しい歯磨きの継続により、改善が期待されます。ただし、一時的な改善が見られたとしても、再び症状が現れる可能性が高いため、歯科医院を定期的に受診することが重要です。

軽度歯周炎

軽度歯周炎歯と歯茎の間の歯周ポケットが3mmに深くなり、炎症が歯槽骨に広がります。歯茎の腫れや歯磨き時の出血に加えて、冷たいものがしみるような感覚が生じるようになります。

中等度歯周炎

中等度歯周炎歯周ポケットが4〜6mmに深まり、歯槽骨の破壊が進んでいる可能性が高いです。この段階まで進行していると、一般的に歯周外科治療が必要になります。症状としては、歯茎から膿が出たり、口臭が強くなったりする傾向にあります。

重度歯周炎

重度歯周炎歯周ポケットが7mm以上に深まり、歯槽骨が半分以上破壊されています。この段階になると、歯がグラグラしており、抜歯になる可能性が高いです。当院は、可能な限り歯を残す方針ですが、精密検査の結果、抜歯した方が生涯の健康に良い影響を与える場合、質の高いインプラント治療や入れ歯治療をご提案します。

歯周病のリスクを軽減するために

歯周病のリスクを軽減するために歯周病治療の効果を持続させるためには、定期的なクリーニングが必要不可欠です。日常のブラッシングやケアだけでは取り除けない歯垢・歯石を担当歯科衛生士が丁寧に除去することで、口腔内を健康な状態に保つことができます。当院は、歯周病予防に効果的なEMSエアフローによる質の高いクリーニングを行っていますので、お気軽にご相談ください。

歯周病予防に効果的な「エアフロー」

当院がエアフローを導入している理由は、むし歯、歯周病、およびインプラント周囲炎の原因であるバイオフィルムを効果的に除去し、より健康的になって頂きたいと考えているからです。歯周病による全身疾患のリスクは「糖尿病」・「呼吸器疾患」・「脳疾患」などが挙げられます。エアフローを用いて、バイオフィルムを定期的に取り除くことで、歯科医院でのケアを通じて口腔内だけでなく全身の健康をサポートできます。エアフローは歯を傷つけず、高い精度でメインテナンスが可能であり、患者様に効果を実感していただきやすい特長があります。当院は予防歯科の観点から、「プロフェッショナルによる定期的なプラークの除去」と「ホームケアのためのブラッシング指導」を重視し、患者様の口内環境を維持することを目指しています。

PMTCとの違い

従来のクリーニングでは、歯科衛生士が歯に付着する歯石をスケーラーと呼ばれる器具で取り除いていました。その後、多くの歯医者では、水を噴射する超音波スケーラーが一般的になりましたが、これらの方法は歯を傷つけやすく、汚れを残すという欠点がありました。 一方、エアフローは、パウダー状の粒子を吹き付けながら歯を清掃するため、歯の表面を傷つけることなく本来の美しい歯面を取り戻すことが可能です。 さらに、エアフローは、歯の組織(エナメル質・象牙質・セメント質・歯肉など)への侵襲性を抑えつつ、患者様の快適性を重視しています。これにより、患者様の天然歯や詰め物・被せ物、インプラントなどを良好な状態で維持することが期待されます。